↑千葉香作品・【紫陽花】鼈甲チョーカー(完売)
鼈甲 (べっこう) とは…
鼈甲ってどんなイメージありますか~?
たぶんお爺ちゃんの眼鏡とか、古いイマージで女性が好きなキラキラジュエリーとは程遠い工芸品な感じですかね~?
でもね~鼈甲は生き物の恵…一つ一つが違う柄であり、違う表情です。
飴色の輝きと、あったかなぬくもりを感じる素敵な希少価値の高い素材ですよ。
鼈甲はタイマイと言う亀さんの甲羅からできています。
日本最古の鼈甲は約1400年前に隋から日本へ。小野妹子が皇室献上品として贈った
と言われています。
1975年に絶滅危惧動物を守る為のワシントン条約で輸出輸入禁止となり、
日本の国内の鼈甲の数も限られており、現在ある鼈甲を減らしながら鼈甲ジュエリーを作っている状態です。
鼈甲は職人の間でしか流通が確保されていない貴重素材なのです。
人の顔が違うように亀さんも生き物なので部位によって柄や色彩が違います。
大まかに…
白甲(しろこう)黒甲(くろこう)バラフ甲(ばらふ)トロ甲と言われる柄に分
けられます。
鼈甲はどの部位も甲羅その物は薄く作品やジュエリーにするには1枚では使用出来ません。
甲羅を何枚か重ね合わせて油圧プレスにかけ、
熱と圧力により一定の厚みにして加工します。
この熱と圧力のみでの鼈甲の形状作りは2つと同じ文様を作り出す事が出来ない
日本独自の伝統技法です。
↓何枚も鼈甲を重ね合せプレス機にかける前です。
鼈甲制作方法
①鼈甲素材選び・柄選択
白甲、黒甲、バラフ甲、トロ甲と様々な柄がありどの部分を使用するかで全く違う作品になります。私の師匠には部位選択に時間をかけろと言われました。
②糸鋸切出し・荒ヤスリがけ
↓ 型紙に添って糸鋸で鼈甲を切り出す。
鼈甲と鼈甲を何の接着剤も使わずに熱と圧のみで共付け
(母材同士で溶融させて接合させる溶接方法)
するのですから、接合部分は平らにする必要があり綺麗にヤス
ルます。亀さんの甲羅って結構傷や凸凹が激しいのですよ。
③油圧プレスにかけ一定の厚みに作る
鉄製の圧縮機に加熱した鉄板と鉄板の間に鼈甲をサンドして圧力をかける。
④チョーカーの曲線、カーブを作る
プレス後の熱いうちに、柔らかくなった状態で手でカーブをつける。
⑤研磨する
途中途中でヤスリがけしたものの最終的に鼈甲の命でもある飴色の艶がでるまで
ひたすら磨く。手磨きやバフを使います。
__ここまでが鼈甲の制作__
⑥螺鈿・蒔絵を施す
⑦あこや真珠を付ける
完成😂
鼈甲のお手入れ・鼈甲の取説
①鼈甲はタンパク質で出来ています。
笑い話ですが…鼈甲を研磨してると臭いんです!濡れた獣の匂い(笑)
生き物のタンパク質だからですかね~
②汗など酸性に弱いです。
超音波洗浄器のご使用は避けてください。
③乾燥にも弱いです。亀裂の原因になるので冷暖房器具の風直撃を避けてください。
私は百貨店出展の1週間宝飾ケースの中に鼈甲ジュエリーを飾り、スポットライトで
1日中熱にあてる状態になります。乾燥割れを防ぐために、おちょこに水を入れて宝飾ケース内に
置いたりします。
④虫食いの恐れがあるかも…しっかり密封出来る収納を。
防虫剤を(直接触れない様に)使用しても。
4つを気を付けて日本の伝統工芸・鼈甲を楽しみましょう。
何と言っても艶やかな飴色の輝きが鼈甲の良さです、輝きを保つ為にも汗などの
酸が付いた時などはお手入れに眼鏡拭きをおススメです。
私はセームや、バフかけし艶出しをします。
千葉香作品・日本の四季(春)・桜の鼈甲チョーカー
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2024年4月10日~4月15日
伊勢丹浦和店【日本のものつ”くり展】
にて、この鼈甲チョーカー・実物を見る事が出来ます。
私もおりますのでお気軽にいらしてみてくださいね😘
今日の学び ~鼈甲編~7つ
①鼈甲はタイマイと言う亀さんの甲羅
②ワシントン条約で輸出輸入禁止の希少価値素材
③白甲、黒甲、バラフ甲、トロ甲に4つに分けられる
④熱と圧力により加工する
⑤三大弱点・酸・乾燥・虫食い
⑥お手入れは眼鏡拭きで
⑦千葉香・鼈甲ジュエリーは伊勢丹浦和店へ4/10~4/15【日本のものつくり展】
↑鼈甲茶味(茶さじ)1万円
希少価値の高価な鼈甲ですが端材で拵えているのでリーズナブルです。
形も自然の形を生かしております。
皆様、素材として買われ、穴開けてペンダントにしたり、手芸屋さんや、東急ハンズ、貴和製作所で髪留めやブローチ金具を買われご自分で付けたり、男性は靴べらにしたり、それぞれ楽しまれております。
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