【ジュエリー職人歴30年千葉香ブログスタート】刀鐔ジュエリー

目次

皆様~末永くお付き合い下さいね~♡

第1回は 千葉香作品 皐月鐔のお話です。

写真右上の鏨(たがね)は千葉香作〜菊鏨です。

刀の鐔のペンダントを創ってます、日本の四季を表現春夏秋冬の刀鐔です。

初夏5月の皐月鐔です。

と言っても気候上、盛岡の5月の鐔ですね。

盛岡は5月に桜が咲いたりするんです🌸

毎日自宅から中津川沿をお散歩しながら工房へ

清らかな川の流れ水の音にとっても癒しをかんじながら工房へ向かいます。

そんな癒しの中津川のお水と5月の桜で盛岡の初夏を表現しました。

水の流れ観世水に桜、骨董のギョク鯉、タンザナイト、ブルートパーズ、アパタイトの刀鐔

完成はコチラ

私、刀や刀鐔が好きで、、、収集もですが作りたいとずーっと思ってました。

ジュエリーデザイナーで、彫金職人ですから身に付けられる刀や鐔を。

銀座の骨董屋で江戸時代の鯉の玉(ギョク・宝石の一種)を見つけ鐔の円の中で泳がせてみました。

簡単に作り方↓

0.7mmの銀板を糸鋸で透かし日本の文様 観世水を作る。

桜も同様に銀板に糸鋸で切り出し鏨で膨らませ、粒金をロウ付けする。

宝石や鯉ちゃんは逃げぬよう銀線で爪を拵えしっかりおさえました~ワンちゃんでいうとリード🐕🐩

香が刀鍔が好きな訳 刀鐔は生死の境目! 生死を分かつ境界線鐔に究極のロマンを感じるのです。

鐔の内側は生・鐔の先、刃は死です。

元々、刀は人を殺す為の道具ですから身を守る境が鐔の役目です。

時代の変化と共に鐔も形状デザインの変化、流行があり、時代背景、社会情勢が反映されています。

日本男性の誇りと象徴である刀を腰に携えていた時代の男性の象徴であったり、どんな刀や鐔を身に付けるかでその方の身分や個性が分かる、女性のジュエリーとしての役割があったのかもしれませね。

刀鍔はとても楽しいです。 

ー参考

日本刀の「本阿弥」(ほんあみ)、能楽の「世阿弥」(ぜあみ)、絵画の「能阿弥」(のうあみ)と並び、「正阿弥」(しょうあみ)は金工として足利将軍家に仕えた名門です。太刀金具師の血統と技術を受け継いでおり、「後藤家」、「埋忠家」(うめただけ)と比肩する金工界の3大流派のひとつとして、1876年(明治9年)の廃刀令発布まで、およそ500年の長きに亘って栄えました。

古正阿弥鍔は、平安城鍔とは同系統で、ほぼ同じ時代に作られました。しかし、そのおもむきはかなり異なっています。例えば、左右対称に近い構図が多く、これは平安城鍔にはあまり見られません。

図案は大柄で動きのある地透で、地肌の表面は少し荒く、ざらつき気味です。平安城鍔のような絵画風の繊細な物ではありませんが、鉄骨が現れて錆色の味わいがあります。そして、得意とする布目象嵌では金を使用し、真鍮はほとんど使いませんでした。

正阿弥鍔

正阿弥鍔

正阿弥鍔には、ふたつの作風があります。

ひとつめは、丸形の鉄地金を槌目仕上げとして、そこに透かしの文様を施した鍔。

ふたつめは、鉄地金を透かした残りの地肌に、金を多用した「布目象嵌」(ぬのめぞうがん)を施した鍔です。

布目象嵌とは、地肌に織物の布目のような縦横の筋を付け、そこに金や銀の箔を貼り、食い込ませて剥げないように仕上げる手法のこと。

ふたつの作風のいずれも、落ち着いた貫禄がある反面、優美さや図柄の品格と言う点では平安城鍔にやや劣ります。

ちなみに千葉香は透かし鐔好きです。 

本日の学び

★粒金とは?

つぶがね」とも) 一分金(いちぶきん)のこと。小粒金

粒金(りゅうきん)金属の表面に粒状の金銀を鑞付け(ろうづけ)する装飾技法。

東地中海とエジプトで紀元前3000年頃から用いられていたが、その後、紀元7世紀頃(初期ローマ)エトルリア人により洗練され、エトルスカン様式では、粒金の大きさは0.14mm~0.25mm程の小さなものまで見られる。

イタリアのジュエリーの伝統技法 グラニュレーション

とも呼ばれる。

★ロウ付けとは?

ロウ付け ブレージング, brazing) とは、金属を接合する方法の一種です。

接合する母材と母材の間に母材の融点よりも低い合金 (ろう) を溶かし毛細管現象で浸透拡散させ、

これを冷却・凝固することによって接合を行います。

★鏨とは?

(たがねchisel)とは、地金を加工するための工具の一種[主に鉄製

彫金鏨は「彫り鏨」と「打ち込み鏨」に大きく分けられます。

彫り鏨 – 毛彫り鏨、丸毛彫り鏨、片切り鏨、刃鏨、鋤き鏨、剣先鏨(線象嵌鏨)などの種類があります。

打ち込み鏨 – 目切り鏨(布目象嵌)、抜き鏨、直線用蹴り上げ鏨、曲線用蹴り上げ鏨、直・曲用側寄せ鏨、ひょうたん鏨、ずらせ鏨、魚々子鏨、石目打ち鏨、打ち出し鏨、はまぐり鏨、なめくり鏨、足鏨、均し鏨、裁ち切り鏨などの種類がありーます。

制作中の写真の鏨千葉香作.菊鏨です。

★布目象嵌とは?

地肌に織物の布目のような縦横の筋、ラインを付け、そこに金や銀の箔を貼り、現代で言う接着剤などは使用せず、食い込ませて剥げないように仕上げる高度な手法のこと。火の加工ロウ付けは行いません。

千葉香作*皐月鐔をお嫁入ご希望の方はお問合せ下さい♡
公式ホームページ・→ここをクリック

まで♡

千葉香の創作ジュエリー教室
岩手・盛岡本校アトリエと埼玉・浦和アトリエ、東京・杉並教室の3か所で開講
↓ご予約は下のボタンをクリック↓

千葉 香プロフィール

日本女性の美を永遠のテーマにオートクチュール作品を創作

  • ●彫金作家・職人・ジュエリーデザイナー 活動歴30年
  • ●創作ジュエリー工房 SILVER ART KAORI 代表
  • ●公益社団法人日本ジュエリーデザイナー協会会員
  • ●盛岡市小さな博物館 館長
  • ●美術出版社・千葉香著作彫金技法書2冊出版
  • ●2011年 特許取得 特許第4727181号
    「金属製品及び金属製品の製造方法」
  • ●特許庁 発明表彰発明奨励賞
  • ●文部科学省 銀粘土技能士
  • ●ジュエリーコンテスト入選入賞15作品
  • ●銀座三越にて千葉香個展開催など
    全国百貨店・美術館・ギャラリーにてジュエリー展開催
  • ●Mrs. Japan International Global classic winner 2021
     グランプリ日本代表
  • ●Mrs. Intenational Global World Final 2023 世界大会
     Ambassador Award(アンバサダー賞)、
     Timeless Beauty Award(タイムレスビューティー賞)
  • ●ウォーキング講師(ヒールウォーキング、美姿勢・健康トレーニング)
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